デジタルマーケと直接関係するか微妙ですが、ラスベガスで今行われている家電見本市CESでグーグルは人工知能(AI)スピーカーと連動する家電製品が簡単に開発できる「グーグルアシスタントコネクト」と呼ぶ開発支援キットを公開しました。
競合するアマゾンも同様の製品を発表しています。
これは機器製造をしている企業にとってはものすごいチャンスだと思います。ちょっと工夫すれば、まったく新しい製品・マーケットができる。
ちなみに我が家ではグーグルホームを使っています。アマゾンエコーと使って比べてみましたが、音楽とかショッピングをよく使うならアマゾンですが、ちょっとした調べものが声でできるのはグーグルが便利。
使っていて、便利なのは、キッチンタイマーと買い物メモです。台所で手が濡れているときに、タイマーセットしたりスマホつかうのは抵抗あるんです。「グーグル、3分測って」でタイマーとして使えるのは、本当に便利。あとはお買い物メモです。冷蔵庫に何がなくなったって、気付くのは冷蔵庫の前です。その時「あ、ヨーグルトがない」と思ってもすぐに忘れてしまいます。「グーグル、ヨーグルトをリストに追加」で買い物メモができあがり。
台所だけでなく、作業中に手が離せない環境で、FIFIがあればこの買い物メモは使えます。
人工知能(AI)スピーカーははやくいろんなものとつなげてほしいです。
なぜか、日本の大手・中堅の製造業はこのようなAI(人工知能)を使ってデータを集めるような新しいサービスはパッとしません。
かたや、アマゾンとグーグルがすでに安定したAI(人工知能)基盤を提供してくれているのであれば、ソフトウェアの開発投資も必要ない。
本当に、ちょっとしたアイデアと工夫があれば機器とサービスを組み合わせて新しいサービスを創り上げることができるような気がします。
日本の製造業が弱くなったと嘆く声を端々で聞きますが、それは、ハードウェアだけの話で、ソフトウェアと組み合わせて何を作ってゆくか、がこれからのマーケットではないでしょうか?
ここからは、「特徴のあるモノをつくるには?」ということがどの会社にとっても課題になってくるのですが、まったく異なる人と人との出会いからアイデアが出る機会が多いと思います。
同じような社員で何十年も一緒にやっていると社内用語も考え方も統一されているので、新しい発想が出てもすぐにかき消されてしまいます。
一方、全く異なったバックグラウンドを持つ人と話すと、そもそもお互いに話す言葉の意味がわからない。緊張することが多いです。しかし、自分以外の価値観を受け入れること、自分のやり方でも、相手のやり方でもない、3つ目のやり方を考え出す知恵が生まれてきます。年齢・性別・国籍・所属の違った方と話をすると思わぬヒントが得られたりします。
規模は大小にかかわらず、好奇心旺盛な製造企業に頑張ってほしいです。というか一緒に何かやれたら素敵ですね。