ウェブ測定のツールといえば、Googleアナリティクス。現在日本の上場企業の70%が利用しています。
無料でここまで高機能なのですから、これは当然といえば当然の数字です。
しかし、もう1つGoogleタグマネージャーというツールがあるのをご存知でしょうか?
こちらは上場企業でも利用率30%弱で3社に1社しか利用していません。(SEM Technology独自調査2018年10月)
こちらは本来複数の広告配信タグを管理するための管理ツールとして提供されているものです。
今日はこのGoogleタグマネージャーについての話です。
製造業、技術専門商社などでの賢い使い方
Googleタグマネージャーは、広告配信を使っていなくとも、より幅の広い賢い利用方法があります。
それは、外部リンクのクリック数をカウントできるということです。
外部リンク?当社には関係ないと思われているかもしれません。では、貴社のホームページに、パンフレット・技術仕様書・技術説明書などのPDFで添付文書はありませんか?例えば、画像になっているような堅い読みづらい技術文書です。
これらのファイルのURLは大体このようになっています。
https://www.XXX.co.jp/XXXXXX/(型番または製品名).pdf
末尾はPDFです。これはGoogleから見ると、HTMLファイルではない、別のリンクに飛ぶということで、外部ファイルへのリンクとみなされます。たとえホームページの同じドメインにあったとしても、外部ファイル扱いになります。
しかし、パンフレット・仕様書・技術説明書などは意味のあるドキュメントです。このPDFがどのくらいクリックされて閲覧されているのか、は知りたいところですよね?
そこでGoogleタグマネージャーを使います。
PDFファイルのクリックを測定する
詳しい設定方法などはここでは省きますが、Googleタグマネージャーを導入することによって、ホームページ内にあるすべてのPDFファイルへのアクセス数を把握することができます。
ここで把握できる数字は、どのくらい見られているか?という数字です。誰が見ているか?というところまでは把握できません。誰が見ているかというところまで把握するには、別の仕掛けが必要になりますが、それも仕掛けを導入して設定すればできるようになります。
Googleタグマネージャーでは、PDFクリックなどは「イベント」として扱われます。同様に、動画を見るということを「イベント」として定義すれば、YouTubeへのリンクをクリックした数もアクセス数として把握できます。
もっともYouTubeもアナリティクス画面を提供しているので、アクセス数以外の動画再生率などの細かい数字を提供しています。動画をホームページに掲載している企業様にはおすすめの機能です。
PDFファイルのクリック測定のメリット
製品毎にPDFクリックを確認できると、有り難いことがいろいろあります。
製品毎にページを分けておけば、どの製品でユーザの感心度合いが高いのかがわかります。さらにパンフレットがダウンロードされたのか、仕様書またはデータシートがダウンロードされたのかによって、どのようなユーザがアクセスしてホームページを使っているのかがわかります。
大きく言えば製品戦略の助けになる生の数字を取得することができます。
ホームページを上手くご活用ください。