最近Googleはサーチコンソールの機能を充実させてきています。
知らない間に新しい機能ができていたという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、2024年以降にGoogleがサーチコンソールへ追加した機能を、Google Search Centralの公式ブログから拾ってみました。
この公式ブログを見ると、過去2年間、毎月新しいトピックがリリースされています。
この中で、EC関連、イベント登壇、コアアップデート、方針やポリシー改正、機能廃止などを除き、サイト運用上注目すべき機能追加に関する項目のみをピックアップしました。
入り口が非常にわかりにくかったりする機能もあります。
今まで使いこなせていなかった機能や新しい発見につながれば幸いです。
2024年8月:「最適化案」を導入
サイト内の技術的課題や改善の機会をGoogleが直接提案するようになりました。左側のメニューのサマリーから「推奨事項」として表示されます。Googleから見た時に優先的に修正すべき項目を表示しています。

2024年12月:パフォーマンスレポートに「24時間」ビューを追加
過去24時間以内のデータもパフォーマンスレポートに表示されるようになりました。最新データを含むレポートで、期間比較や分析がより迅速かつ正確に行えるようになりました。
では24時間以内のデータがすべて見られるかというと、実際はそうではありません。直近数時間はやはり「データ収集中」という表示になります。
それでも1日前のデータしか見られなかった従来に比べ、大きな進歩です。

また従来できなかった過去との比較機能が追加されました。
指定した期間でウェブサイトへの流入の状況がどの程度変化したかを確認することができます。
入り口がややわかりにくいのですが、詳細をクリックし、フィルターの隣の比較のボタンを押します。するとどの期間とどの期間を比較するのかを指定できます。

現状と比較対象期間は、実線と点線で表示されます。月次・週次での比較も可能になり、過去のトレンドと現状のトレンドを簡単に見比べることができるようになりました。

2025年4月:SearchAnalyticsAPIが時間単位のデータに対応
Search Analytics APIとは、Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」データ(クリック数、インプレッション数、順位、クエリなど)を、外部ツールやプログラムから自動で取得するための接続機能です。
サーチコンソール画面を開かなくても、データをGoogleスプレッドシートやBIツール(Looker Studioなど)へ自動的に書き出すことが可能になります。
これまでのSearch Analytics APIでは、データの最小単位は「日単位」に限定されていました。しかし、これが「13時~14時」といった1時間ごとの挙動を可視化できるようになりました。
施策公開後の初動確認や、時間帯によるユーザー行動の追跡に役立ちます。
2025年7月:GoogleトレンドAPI(アルファ版)の導入
Google トレンド API(アルファ版)がリリースされました。Google トレンドは長い歴史を持つサービスですが、これまでトレンドデータへの主なアクセス方法はウェブサイト経由のみでした。ここ数年、利用の増加に伴い、API提供を求める声が高まっていました。
現在、このAPIを利用できるのは、一部のテスターのみです。
GoogleトレンドAPIを使うと、一貫してスケーリングされた検索インタレストデータを取得できます。日ごと、週ごと、月ごと、年ごとの集計に対応し、1,800日分(5年分)のデータを遡ることができます。地域や区域による絞り込みも可能です。
検索需要の推移を自社ツールに取り込むことができます。市場調査やコンテンツ制作の優先順位付けに役立ちます。
2025年10月:分析情報にクエリグループを導入
特定のトピックごとにクエリがグループ化して表示されるようになりました。
異なるクエリであっても反映されているユーザーの検索意図が類似していれば同じクエリグループとしてまとめられます。
グループごとの合計クリック数が表示され、グループ全体のパフォーマンスを確認できます。
例えば、以下のクエリは、全て同一の検索意図であるものとして、1つのグループにまとめられます。
- ワカモレ ディップの作り方
- ワカモレ ディップのレシピ
- ワカモレ ディップ レシピ
- グアック ディップのレシピ
- 簡単なワカモレ ディップのレシピ
- シンプルなワカモレ ディップのレシピ
- 簡単にできるワカモレ ディップのレシピ
- 簡単なワカモレ ディップの作り方
グループには、そのグループ内で最もパフォーマンスの高いクエリの名前が付けられます。
一度作られたグループは固定ではありません。AIで自動的に再計算されるため、時間の経過とともに、変化する可能性があります。
また、これらはクエリの概要を把握しやすくするためのもので、ランキングには影響しません。
クエリグループの導入により、ウェブ担当者は「個別の単語」「クエリ」という点ではなく、「トピック」という面で成果を把握できるようになります。

場所はやや分かりにくいですが、「分析情報」をクリックすると画面右側に「お客様のコンテンツ」という名前で、上昇基調、下降基調にあるコンテンツが一覧表示されます。
さらに下にスクロールすると「お客様のサイトにつながる検索語句」という見出しの下に、このクエリーグループが表示されます。
このような機能は、従来、有償SEOツールには必ず搭載されていましたが今回Google公式によって無料で提供されるようになりました。
これまでスプレッドシートなどで手動で行っていた「製品Aに関するクエリ」「比較検討系のクエリ」といった分類が、Search Console上で完結します。報告資料の作成時間が大幅に短縮されます。
2025年11月:ブランドクエリフィルタを導入
社名やサービス名などの「指名検索」と「一般キーワード」を即座に分離できるようになりました。純粋なSEO集客(非ブランド)の成果測定の精度が向上します。
ただし2026年1月現在、日本ではまだリリースされていないようです。
Google公式のページによれば、このように一目でブランドクエリか非ブランドクエリかを区別できるようになります。
ブランド名のバリエーションやスペルミスなどの誤りを含むクエリも自動で集計してくれるため、集計時間が大幅に短縮できます。
同時に、非ブランドクエリを分析することによって、最初の段階でサイトにアクセスする意図がなかった新規ユーザーが、どのようにコンテンツを見つけたかを確認でき、オーガニック成長の把握に役立ちます。

2025年11月:カスタムアノテーションの導入
Search Consoleのデータにメモを残せるようになりました。施策実施日や外部要因を記録することで、後日の分析が容易になります。
パフォーマンスグラフを右クリックして[メモを追加]を選択し、特定の日にメモ(最大120文字)を書き留めます。追加されたメモはグラフにこのように表示されます。

どの日にメモがあるのか一目で確認でき後日の分析にも便利です。
ただしこのメモ機能は24時間のグラフでは追加できません。7日間以上のグラフ表示で利用可能です。
2025年12月:週単位と月単位のビューを導入
検索パフォーマンスレポートに新しい機能「週単位と月単位のビュー」が追加されました。
パフォーマンスグラフの時間集計を調整することで、変化を平滑化できます。ウェブサイトのトラフィック傾向や中長期のトレンド分析が容易になり、「日単位」の変動に惑わされず、ビジネスサイクルに合わせた分析が可能になりました。
まとめ
このように見てみると、過去2年間、特に2025年に入ってからGoogleサーチコンソールの機能が大幅に追加されていることがよくわかります。
特にクエリをグルーピングして見せているところは、検索意図に応じたページを作ってほしいというGoogleの提案に沿った機能です。
長期間のトレンドを見やすくする機能、サイトの改善の提案機能が追加されていることなどは、生成AI時代に日毎のデータに一喜一憂せず、長期視点での傾向をつかみやすくする狙いがあることが分かります。
今年は、Googleの検索結果ページも引き続き大きく変化すると言われています。
サーチコンソールの進化はこれからも続きそうです。新しい機能や更新があればこのページでも紹介していきますので、気になる方はぜひ定期的にチェックしてみてください。
[参考資料]

