残念なお知らせ|現在のGoogleアナリティクスが来年7月から使えなくなります

残念なお知らせです。

現在の標準のユニバーサル アナリティクスは、2023 年 7 月 1 日をもって、プロパティにおける新しいヒットの処理を停止するとGoogle から公式に発表されました。 

Google公式ヘルプ:ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します

2023 年 7 月 1 日以降6カ月間は旧いデータの閲覧はできますが、新しくデータの処理は行いません。

つまりどういうことかと言うと、現在標準のユニバーサル アナリティクスを使っている利用者は、2023年6月末までに現在の Google Analytics を使うのを止め新しいバージョンであるGA4に移行しなければならないということになります。

GA4は2020年6月にリリースされましたが、まだそれほど普及してはいません。

利用者にとってはこのアナウンスは、全くもって寝耳に水で、そんな急に言われてもというのが本当のところだと思います。

私もそう思います。個人的には、全世界でこれだけ利用されているのでGoogleはユニバーサルアナリティクスはもう少し長くサポートしてくれるだろうと思っていました。

なぜ Google の都合で現在の Googleアナリティクス(現在のバージョンは「ユニバーサルアナリティクス」と言いますので、以降この名称で統一) の利用をやめて新しい GA 4に乗り換えなければいけないのか、他にやり方はないのか、移行しなかったらどうなるのか、GA4に移行するメリットはあるのか、等についてご説明します。

1.GA4に移行しなくてはならない理由

GA4に移行しなかったらどうなるでしょうか? 自社サイトの解析情報を一切見れなくなります。

ずばり、GA4に移行しなくてはならない最大の理由は、 GA4を使わないという選択肢をした場合、他の代替手段が見当たらないからです。

 ご存知の通り ユニバーサルアナリティクスは無料のツールです。 無料のわりには大変高機能なので全世界中で利用されてきました。

仮に現在の ユニバーサルアナリティクス を使えなくなった場合、AdobeAnalytics等、別の代替ツールはあることにはありますが、すべて有料ツールになります。

無料のツールで今と同じように解析ツールを高機能なものを使い続けたいと思った場合 GA4に移行するしか手がないというのが現状です。

二つ目の理由は、長い目で見れば GA4に乗り換えた方がメリットがあるからです。

Google アナリティクス という製品が最初に世に出てから15年経っています。

この間 Google アナリティクスの機能も仕様も何度も大きく変化しています。

それだけGoogleも時代に合わせて製品を維持改善するのにかなり苦労しているのだと思います。 

ご存知のとおり、昨今は人工知能が手軽に使えるようになり、マーケティングツールの世界でも大きな変化が起きています。

こういった大きな変化に対して、これまでの環境上で開発を続けるというのは Googleにとっても限界が来たようです。

ですので今回のGA4は、ほぼ新しく作り直した「別製品」の感があり、次世代型計測ツールになっています。

HISTORY OF GOOGLE ANALYTICS TRACKING CODE [2005 TO 2021] https://www.globalmediainsight.com/blog/google-analytics-tracking-code/より抜粋

2. GA4で大きく変わったポイント

ではどのような点が大きく変わったのでしょうか。

まだ私自身も GA4を全て把握しているとは言い難い段階ですが、それでも「ここを大きく変えたかったんだな」と感じるところが2つあります。

1 ユーザー軸中心の分析

ユーザを分析軸にするという思想でデータを切っています。

これに伴って、用語の定義もかなり変更されています。

これまでの Googleアナリティクス は Web のみの分析ツールに止まっていましたが、ユーザーという一貫した軸を通してアプリの分析についてもWebと統合して分析できるようになっています。

同様に、ユーザー一人に対してどれだけの価値を期待できるのかというライフタイムバリューという概念が新しく追加されています。ECサイト向けにユーザー1人がどれぐらいの購入確率があるのかを機械学習を使って予測するという機能も追加されています。

2 探索型

目標に対してどういった経路でコンバージョンを達成したのかそのプロセスをより詳細に把握することができるようになります。

また解析の数字をGA4からそのままダウンロードしたり、BIGQuery など他のツールに吐き出して、機械学習等にかけたり等の分析をしやすくなっています。

言い換えれば、GA4のデータを深堀して探索しやすいように、生のデータを使いやすくなっています。

ですので GA4への移行は KPI を棚卸して見直しする良い機会と捉えていただき、来年7月までに、GA4に移行することをお勧めします。

いきなりGA4に移行してもデータがなければ何も表示されません。現在のユニバーサルアナリティクスは、GA4と並行して使うことができます。データを溜めるためにも、まずGA4を設定しデータを蓄積された方が良いかと思います。

3. まとめ

いかがだったでしょうか、 来年7月以降、現在のユニバーサルアナリティクスのデータは更新されなくなります、ですので、来年6月末までに現在のユニバーサルアナリティクスからGA4に切替なくてはいけません。まだ1年以上先ですが、1年はあっという間に過ぎてしまいます。

例えていうと、ガソリン車から電気自動車への乗り換えぐらいの大きな変化です。

確かに慣れるまでは大変ですが、移行した結果大きく損することはありません。

今すぐ大慌てでアクションを起こす必要はありませんが、今年中にアクションをしないといけないという「心の準備」をしてください。

簡単に行くとは思えないので、私たちも全力で情報収集をしているところです。

まだ、GA4の仕様自体も日々変わっています。引き続きこちらのメールやGoogleの公式発表等をフォローして最新情報を仕入れるようにしていただければ幸いです。