勝負は4年後?Colaboで今から機械学習を始める意味

GoogleColabo (略称: Colab)は、ブラウザから Python を記述、実行できるサービスです。学生からデータサイエンティスト、AIリサーチャーまで、誰でも使えて作業が効率化できます。無料で誰でも使えます。

私も最近まで知りませんでした。機械学習を使ってマーケティングデータを分析するセミナーで、初めて使ってみました。

Pythonとは、AI・機械学習を学ぶ上で今一番活用されている言語です。オープンソースなので、無料で利用できますが、まず自力でパソコンに実行環境を用意する必要がありました。これが面倒だったのです。

この環境を、Googleが無料で用意してくれました、これがCokaboです。ブラウザがあれば、Pythonや機械学習が学べる、もう圧倒的な手軽さ、これにはビックリしました。

Pythonだの機械学習だの、自分達には関係ない、と思われる方もいるでしょう。が、今世界中でデータ分析する人材不足です。この圧倒的な人材不足に対応するため、文科省が教育指導要綱を変えてしまいました。

2021年の今、Colaboで機械学習を始める意味について考えてみました。

機械学習:なぜ今なのか?

機械学習とはAI(人口知能)の1種ですが、今は誰でも機械学習を学べる絶好のタイミングです。なぜこの今機械学習を始めると良いのか、その理由を3つ挙げてみました。

1.仕事に役立つ

マーケティング業務

大量の売上データから同時に売れている商品を見つけたり、顧客の声のテキストを分析したり、マーケティングにデータを役立てることができます。

ルーチンワークを減らす

定期的にホームページでデータをチェックしたり、画像を見て自動的に判断したり等、全部ではないにしろ、人間がやっていた定型的な仕事を自動化することができます。

仕事に役立てば、当然転職には有利ですし、配置転換の有力な武器になります。

2.学ぶ環境が整った

Colaboは無料で高性能です。

  • ライセンス利用料が無料
  • GPUの利用も無料

GPU(Graphics Processing Unit/画像処理装置)というのは、GPUは映像を描写するように、定型的かつ膨大な計算処理を行うのに適したプロセッサです。機械学習のようにデータを大量処理する場合、GPUを積んだPCやサーバを用意する必要がありました。

GPUを無料でブラウザさえあれば、利用できる、しかもライセンス料は不要。

これほど手軽に機械学習を学べる環境にアクセスできるようになったことはありません。

3.データ活用の義務教育化

新卒は機械学習を「使えて当たり前」になる

最後に、ここが一番大事だと思いますが、文部科学省は2020年度〜小学校、2021年度〜中学校、2022年度〜高等学校へと段階的にプログラミング教育の必修化を決定しました。

具体的には、2022年には、高等学校に、共通必修科目「情報Ⅰ」が新設されます。「情報Ⅰ」では、すべての生徒がプログラミングやネットワーク、データベースの基礎について学習する予定です。

そして、情報Ⅰに加えて選択科目として「情報Ⅱ」が開設されます。
この科目は、「情報Ⅰ」の発展的な科目としての位置づけで、情報システムやデータを適切・効果的に活用する力、コンテンツを創造する力を育成していきます。さらに、ビッグデータのような統計情報を含むデータの処理や分析、数学や物理、化学など教科と連携した学習も行われることが計画されつつあります

つまり高校卒業の段階で、プログラミングができる人材になっているわけです。理数系に強い学生なら、ほぼ全員システムが組めたり大量のデータが扱えるわけです。

2022年の新しい学習要領以前と以降の学生では、天地の開きが出てくるのは目に見えています。

まとめ

というわけで、なぜ今機械学習を学ぶのかについて、環境変化を含めた意味について考えてきました。2025年には、高卒の新入社員は誰でもプログラミングができるようになっています。

ということは「プログラミングを知らない」それ以前の社会人との断絶は、想像を絶して大きくなると予想できます。「先輩はこんなことも知らない」とバカにされる日が来るかもしれません。

それも悔しくありませんか?

Pythonはもはや誰もが学べるツールになりました。環境がない、費用がかかるというのは、言い訳になってしまったのです。

ですので、「自社にITがわかる人材がいない」と嘆く前に自ら手を動かすか、若手を育成にかかることをお勧めします。4年後には、プログラムができることが「当たり前」の新人が社会人デビューしてきます。そしてIT人材不足はこれからも続きます。

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