Google広告|スマートアシストの落とし穴

小さな会社でGoogle広告をやっていると、こんなお悩みに突き当たるのではないでしょうか?

  • Google広告はとりあえずわからないのでスマートアシストにお任せ
  • 管理画面がよく変わってしまって、結局どこ見てよいかわからない
  • 広告代理店には費用の関係で頼めない、
  • 周りに誰も詳しい人がいない

結局、悩みながら自分で調べながら広告を運用している、という方は多いのではないかと思います。。

そんな方に向けて、スマートアシストをなんとなく使っているけど、自分の意図どおりにコンヴァージョン設定できているかの確認ポイントを2つをメモとしてまとめました。

本記事で紹介する2つの設定は、少なくとも現在のCV設定が自分の意図どおりにできているのかに影響する結構大事なポイントです。

恥ずかしながらこの内容は私の失敗の記録です。

私も広告については玄人とは言い難く、なんとかブログで調べながらやっていましたが、Google広告運用歴8年というベテランに教えていただく機会があり、これらのことについて学ぶことができました。

昨年以来、スマートアシストのデフォルト設定のまま放置していたのですが、「こんなところにそんな設定あたったのか!」とハメられた感を味わい、広告管理画面の意味と、判りにくさに、一人で憤慨いたしました。

正しくCVが設定できていなければ、入札単価の最適化も何もすべて狂ってきてしまいます。設定そのものは、5分もあれば見直しできます。

スマートアシストから見直ししたポイントは2つです。ぜひこの記事を最後まで

さらっとでもよいので目を通していただき、自社のCV設定がそもそも正しいのか、確認してみてくださいませ。

前半は、前提となる設定箇所の説明、後半はスマートアシストでチェックすべきポイント2つです。なお、この内容は2022年3月時点での情報です。

1.大前提|設定する箇所

大前提として、この話は「スマートアシスト」を使っている方向けです。「スマートアシスト」ではなく「エキスパートモード」を使っている方には関係ありません。

昨年、Googleは、リスティング広告をはじめたいけど、専門知識がない中小規模の企業向けに、広告に費やす工数はできるだけ少なくした「スマートアシスト」というモードをリリースしました。おかげで、誰でも簡単にリスティング広告を始めることができます。

広告の効果みてキーワードや広告の文章を調整していく作業を全てGoogle側でAIがやってくれるので、少額運用の方はこちらで十分かと思います。ここで設定する箇所は、コンバージョンです。

コンバージョンに関する設定は、全てこちらの項目に集約されている模様です。
こちらの一覧から確認すべき、コンバージョンを選びます。
するとこのような設定画面が表示されます。

ここで、コンバージョンの設定の修正・変更は可能ですが、
ソース(どこからコンバージョンの値を取得するか)の箇所は変更はできません。このような場合は、新たにCVを定義します。

ちなみに広告の効果測定取得の場合は、必ずGoogle広告タグを利用しましょう。Googleアナリティクスのタグをインポートするやり方もありますが、広告の数字が低く出る傾向があるとのことです。

2. 見直しする2つのポイント

 さてここから私がはまった設定箇所2つを具体的にご説明します。やや細かい話になりますが、全て広告費用の最適化に全て関わるところです。

1 目標とアクションの最適化

  • 入札単価の最適化に使うメインアクション
  • 入札単価の最適化に使わないサブアクション

要するに、このコンバージョンで取得した数字を、広告の最適化の時の材料にするか、しないかを設定する、ということです。

スマートアシストではデフォルトはメインアクションになっています。
ですので、そのまま放置しておくと、設定したすべてのコンバージョンに対して広告が最適化されます。

これの何が問題なのでしょうか?余分なデータまでコンバージョンに数えてしまい、結果的に見かけのCPAだけが良くなってしまうが、実際のコンバージョンは増えないということが起きます。

具体的には、お問合せに至るまでの主要ページ(例:会社概要)もスマートアシストではコンバージョンと自動で定義しますが、この設定が「入札の最適化に使われるメインアクション」になっていたとします。

その場合、会社概要ページを見ただけでコンバージョンと数えられるので、その後実際に問いあわせページに行かなくとも、コンバージョンが増えてゆき、そのデータに沿って広告が最適化されてしまいます。

その結果、会社概要はよく見られるが引合が増えないという広告が配信され続けます。

ですので、まず、メインとして何をコンバージョンとして定義されているか、余分なものが入っていないか、ということを確認することをお勧めします。

2 アトリビューションモデル

アトリビューション(貢献)とは、ユーザーがコンバージョンを達成するまでにたどった複数の要素に対し、各要素に貢献度を割り当てることです。

アトリビューション モデルとは、広告の貢献度をどのように計算して割り当てるかの計算モデルです。ラスト、ファースト、線形、減衰、接点の細かい説明はこちらにあります。

デフォルトではラストクリックになっていますが、広告効果を見るときには接点モデルがお勧めです。

理由はデフォルトのままだと、広告効果が低く出過ぎる傾向があるからです。

広告を見て、そのまますぐクリックする人は最近は数が少ないです。
広告で認知して、その後考えてアクションを起こすユーザの方が実態に近いのです。

例えば、広告を見て商材認知→その後検索してコンバージョンというユーザがいたとしても、接点モデルにしないと広告による効果は評価されません。

もちろん、上記の意味を理解した上で、広告効果を厳しめに見たいという方は、デフォルト設定のままでもよく、自社のご判断で結構です。

3. まとめ

いかがだったでしょうか、 以上 恥ずかしながら私の失敗談を書かせていただきました。

確かにGoogleのスマートアシストは便利でサクサクっと設定できてしまうのですがこんなところにデフォルト設定の落とし穴があることを、結構長いこと気付きませんでした。

妙にコンバージョンがいいなと気になって調べたところ、案の定でした。

皆様もスマートアシストの設定を鵜呑みにせず、自社サイトの目的と
CVを再度見直し、ふりかえる機会にしていただければ何よりです。

もしも本件でご不明なところが御座いましたらお問合せください。
私でお役に立たない場合は、広告専門家の方におつなぎいたします(笑)