WEBプロデューサーの上尾です。
ホームページを作るときにコンテンツ管理システム(CMSシーエムエス)を使うことをお勧めしています。
理由については、こちらに詳しく書かせていただきました。
ホームページの価値を決めるたった1つのこと
このCMSにも、いろいろなものがありますが、私がお勧めしているのが、ワードプレス、ムーバブルタイプ等のオープンソースと呼ばれる種類のものです。
今回も、ややIT業界の専門用語が出てきますが、ご容赦ください。
オープンソースとは?
聞き慣れない言葉だと思いますが、オープンソースとは何でしょうか?
オープンソースとは世界中のコンピュータープログラマーが無償で協力してプログラムの改善を行っているソフトウェアのことです。普通、プログラムを自社で開発したら、ライセンス料が必要になりますよね?
このオープンソースは、ライセンス料は無料で誰でも自由に使うことができるものです。その代り、ソフトウェアを改変した場合には、そのソースコードを無料で公開すると言う義務があります。無料で使わせてもらったのだから、無料で公開してください、という原則です。独占して商売にしてはいけないよ、ということです。
インターネットやコンピュータ業界以外の業界では、この「オープンソース」と言う考え方自体がまだ馴染みがないと思います。
つまりソフトウェアを複数の参加者で開発し、成果を共有し、広めて行くと言う考え方です。
このオープンソースのユーザは日本を含め、世界規模で広がっています。
インターネットやコンピュータに興味のない方にとってはあまり面白くない話でしょう。
しかし、このオープンソースを公開すると言うことによってソフトウェアの開発の速度は劇的にスピードアップされています。世界中に優秀なプログラマがこぞって参加しているのですから。
どの会社も、1社で独自のソフトウェアをつくってユーザを囲い込むよりも、オープンソースで他の人と協力したほうが、時間をかけずに良いものができるという時代になっているのです。
オープンソースのビジネスへの影響
これはビジネスの上でも大きな意味を持ちます。
今取り上げているコンテンツ管理システム自体は、昔からあるものでした。
2000年代中盤までは、商用のものが主流で、パッケージで売られていました。中には、ライセンス料金は数百万もするものもありました。
そこへ、オープンソースのコンテンツ管理システムが出始めましたが、数年前までは不具合だらけで使い物にならないものでした。
ところが、たった数年で、システムのバグや不具合はほとんど修正されてしまいました。今は、非常に安定した品質のプログラムになっています。
さらに「プラグイン」と言う追加オプションも無料で配布されていて、カスタマイズが自由にできるようになっています。ちょっと開発を依頼したら数十万かかるところが、手頃なプラグインを入れれば、無料でできてしまうことがよくあります。
このプラグインの事だけをでも、かなりの時間がとられてしまいますのでここでは省略しますが、要するに、このオープンソースと言う仕組みのおかげで非常に使いやすいソフトが、無料で手に入るようになっているのです。
さらにGoogleに好かれるSEO対策的な「お作法」についてもしっかり抑えられています。
機能よりもコンテンツ
企業のホームページ作成において、どの会社でも、無料で品質のよいソフトウェアが使えるということになると、何が起きるでしょうか?
ホームページ制作においては、お金と時間をかけるべきところは、技術や機能よりも、コンテンツ・中味で勝負していただく時代になっているということなのです。
一昔前までは、ホームページ制作は、機能や開発面での差別化が幅を聞かせていました。しかし今は、動画を含めて、どんなコンテンツがあるかが重要になってきています。
また、たとえ今は無料のプラグインがなくとも、数年内に無料版がリリースされるということは、十分にあり得る話です。
ですので、もし今後ホームページをリニューアルするなどの予定があるのでしたら、なるべく世界中で利用されているユーザ数の多いものでホームページを作っていったほうがお得です。いろいろな機能が無料で使えたり、先進的な機能が追加されたりする機会が多いからです。
そういった意味で、ホームページのみならず、ネットショップや社内システムを導入するときには、まずオープンソースは使えないか、お考えなったほうが良いと思います。
そうはいっても、ホームページには制作ソフトがいろいろあって、選び方がわからないと言う方はと言う場合は、お気軽にお問い合わせください。
ご一読いただき、ありがとうございました。